
投資を始めて、アメリカETFを購入しようと考えてる。VTIとVOOはどっちがいいの?
こんにちは、なすにんです。
投資を始めた当初、どの銘柄にしようか迷ったりしますよね。
買いやすくて分散が効いているところから、個人投資家に人気なのが米国ETF(上場投資信託)です。
数あるETF(上場投資信託)や投資信託の中でも、ダントツで人気なのがVTIやVOO。
SBI証券の2022年4月のETFランキングでは、VOOは3位、VTIは4位とランク上位にあることから、その人気の高さがわかります。


そこで、この記事では、個人投資家に人気なETFであるVTIとVOOを比較し、その違いをわかりやすく説明していきます。
結論を先に言うと、長期的に見れば、パフォーマンスはほとんど変わりません。どちらも素晴らしいETF(投資信託)だと言えるでしょう。
記事を読み終わる頃には、自分がVTIかVOOのどっちのETFが合っているか、わかるようになるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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- VTIとは
- VOOとは
- VTIとVOOの比較
- VTIとVOOどっちを買うべきか
- ETF購入でおすすめの証券会社



それではどうぞー
VTI (全米株式) とは
アメリカETFのVTIの正式名称は「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」と言います。
ざっくり言うと、全米に上場している大型株から小型株まで約3500以上の銘柄をカバーしているETFで、「CRSP USトータル・ マーケット・インデックス」という指数に連動するように設定されています。



すごい分散が効いているね。



全米を丸ごと買うといったETFだよ。
バンガードは、ステートストリートやブラックロックと並ぶ、世界3大運用資産会社の一つで、VTIに以外にもVOOやVYMといった個人投資家から人気なETFを運用しています。


VTIの構成銘柄数
VTIの構成を以下の表にまとめてみました。
名称 | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF |
ティッカーシンボル | VTI |
設立年 | 2001年5月 |
運用会社 | バンガード |
株価 | $214.22 |
直近配当利回り | 1.32% |
経費率 | 0.03% |
構成銘柄数 | 3500以上 |
VTIの構成銘柄が3500以上とはいえ、全ての会社に均等に分散されているわけではありません。
時価総額加重平均型を採用しており、時価総額が高い会社ほど、構成比率が増えてきます。
以下の表はVTIの上位10社の銘柄です。時価総額が世界で一番高いアップルを皮切りに、アメリカの名だたる企業が名前を連ねています。



知ってる会社ばかりだ。
名称 | 数量 | 値 | ファンドの割合 |
---|---|---|---|
AAPL:USアップル | 98.33 百万 | 16.24 十億 | 5.82 |
MSFT:USマイクロソフト | 47.36 百万 | 14.15 十億 | 5.07 |
AMZN:USアマゾン・ドット・コム | 2.72 百万 | 8.35 十億 | 3.00 |
GOOGL:USアルファベット | 1.90 百万 | 5.13 十億 | 1.84 |
GOOG:USアルファベット | 1.70 百万 | 4.59 十億 | 1.65 |
TSLA:USテスラ | 5.07 百万 | 4.42 十億 | 1.58 |
NVDA:USエヌビディア | 14.99 百万 | 3.66 十億 | 1.31 |
BRK/B:USバークシャー・ハサウェイ | 10.68 百万 | 3.43 十億 | 1.23 |
FB:USメタ・プラットフォームズ | 14.94 百万 | 3.15 十億 | 1.13 |
UNH:USユナイテッドヘルス・グループ | 5.93 百万 | 2.82 十億 | 1.01 |
VTIは3,500以上の銘柄数をカバーしていますが、上位10社だけで、約20%を占めています。
VTIの設立以来のチャートです
2001年に57ドルだった株価は、20年後に215ドルと4倍弱に伸びています。



すごー。


VOO (S&P500) とは
VOOとは、VTIと同じバンガード社が提供するETF(上場投資信託)で、正式名称は「バンガード S&P500 ETF」と言います。



S&Pはスタンダード アンド プアーズの略ですね。
ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している、米国を代表する大型株500銘柄に連動するのが「S&P500」という指数です。
日経平均株価くらい、よく聞く言葉ですね。
積立NISAは投資信託しか購入できないので、注意してくださいね。
VOOの構成銘柄
VOOの構成は以下です。
名称 | バンガード S&P500 ETF |
ティッカーシンボル | VOO |
設立年 | 2010年9月 |
運用会社 | バンガード |
株価 | $391.66 |
直近配当利回り | 1.40% |
経費率 | 0.03% |
構成銘柄数 | 500 |



経費率はVTIと全く一緒だね。配当利回りもほとんど同じ。
VOOはVTIと同じ、格安の0.03%の経費率です。100万円運用していても1年間でかかるコストはわずか300円。
これだけ安く提供できるのは、バンガード社の運用額が大きいからこそですね。
VOOの組入銘柄上位10社の顔ぶれは
名称 | 数量 | 値 | ファンドの割合 |
---|---|---|---|
AAPL:USアップル | 116.18 百万 | 19.18 十億 | 6.92 |
MSFT:USマイクロソフト | 55.97 百万 | 16.72 十億 | 6.03 |
AMZN:USアマゾン・ドット・コム | 3.25 百万 | 9.99 十億 | 3.60 |
GOOGL:USアルファベット | 2.24 百万 | 6.05 十億 | 2.18 |
GOOG:USアルファベット | 2.09 百万 | 5.63 十億 | 2.03 |
TSLA:USテスラ | 6.06 百万 | 5.28 十億 | 1.90 |
NVDA:USエヌビディア | 18.64 百万 | 4.55 十億 | 1.64 |
BRK/B:USバークシャー・ハサウェイ | 13.64 百万 | 4.38 十億 | 1.58 |
FB:USメタ・プラットフォームズ | 17.65 百万 | 3.72 十億 | 1.34 |
UNH:USユナイテッドヘルス・グループ | 7.02 百万 | 3.34 十億 | 1.20 |



あれ?見間違いかな。VTIと全く同じなんだけど。
VTIは時価総額の高い順から上位銘柄を決めていくので、自然とアメリカを代表するS&P500から選ぶことになるんですね。
なので、S&P500に連動するVOOもVTIと全く同じ銘柄構成になるわけです。
冒頭で述べた、どっちを選んでもほとんど同じ結果になるといったのはこういった理由からです。
ただ、トップ10の会社が同じでも、VTIは3,500以上、VOOは500社と数が違うので比率も変わってきます。
トップ10が占める割合はVTIが約20%、VOOは約28%とVOOの方が銘柄数が少ない分、ボラティリティがじゃっかん高くなります。
VOOの設立以来のチャート
VOOもVTIと同じく、設立時の2010年に101ドルだった株価が、393.80と4倍弱になっています。





VOOもすごいね。あれ?でもVTIは20年、VOOは10年だよね。VOOの方が期間が短いよ。
VOOが設立された2010年からアメリカのハイテク株が絶好調となり、株価がグングン上がっていきました。
ただ、2010年以前はアメリカでも長い間、株価が横ばいだったので、VOOは本当に良いタイミングで設立されたとも言えますね。
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VTIとVOOどっちが良い?両者の比較チャート
VTIは2001年5月に設立されました。一方、VOOは2010年9月と、VTIの方が歴史が10年近く古いです。
その2つのチャートを5年スパンで見比べてみると





株価の動きはほぼ一緒だね。VOOの方がちょっとだけいいかな。
VOOとVTIは上位10銘柄が一緒なので、値動きもほぼ同じようになります。
VOOの方がじゃっかんパフォーマンスがいいのは、VOOの方が、アップルやアマゾンなどのハイテク株を持っている比率が高いためです。
ここ10年で主要IT企業のFAANG (日本ではGAFAM)と呼ばれる、Facebook (現 Meta), Apple, Amazon, Netflix, Googleの株価が爆上がりしました。
その恩恵をVOOの方が受けているという理由ですね。
VTIとVOOの違いまとめ
どちらのETFも個人投資家に人気な楽天証券やSBI証券で買付手数料無料で購入できるので、手数料といった点では差がつくことはありません。
VTIの方が株価が安く、買いやすいです。また3,500社以上に投資をしているのでVOOよりも分散が効いています。
その一方、VOOはここ10年で見ればVTIよりパフォーマンスが良く、配当利回りも少しだけ高いです。
とても細かな差になりますが、どちらなら買いやすいかをよく考えて選ぶようにしてくださいね。
【VTI (全米株式) とVOO (S&P500)はどっちが良い?】2つのETFを比較検証 まとめ
VTIとVOOのそれぞれを比較して優れているところを上げると。
- 分散が効いている
- VOOと比べて価格が安く買いやすい
- 10年スパンではVTIよりパフォーマンスがいい
- 配当金が少し高い



ふむふむ。
経費率は0.03%とどちらも格安ですし、上位10社の構成銘柄も同じ。楽天証券やSBI証券の両方で買付手数料無料です。
後は本当に好みですね。買いやすいのはVTIなので、資金が少ない初心者の方には向いているかなと思います。
個人的にはETFを購入するさいは、SBI証券の方が、ETFを自動で買い付けるサービスがあったり、円からドルに買える手数料が業界最安値と、楽天証券より便利かなと感じています。
もしまだ開いていない方は、ぜひこの機会にSBI証券の口座を作ってみてくださいね。
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また、資産管理はマネーフォワードMeを使うと、自分の含み益や購入価格が一目でわかるようになります。
証券口座を開いて自分の損益を確認しなくていいので、とても便利ですよ。
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ハイテクに特化したETFであるQQQとVOOの比較はこちらで書いています。


それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。