
米国ETFのQQQかVOOをどちらかを選んで集中投資しようと思うんだけど、どっちを買ったらいい?



安定を求めるならVOO、爆発力ならQQQだね。
こんにちは、なすにんです。
個別株のように、市場で取引できる上場投資信託がETF。その中でも人気な米国ETFがVOOとQQQです。
この記事ではQQQとVOOの違い、そしてどちらをメインに投資すべきか?の考察を書いていきます。
結論を先に書くと、安定を求めるならVOO、爆発力を求めるならQQQとなりました。VOOやQQQのどちらを買おうか迷っている方の参考になれば嬉しいです。


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- 米国ETFのVOOとは
- ハイテクETFのQQQとは
- VOOとQQQに向いている人の特徴



それではどうぞー。
米国株ETFのVOOとは
VOOは世界三大会社の一つであるバンガード社が提供している、米国ETF(上場投資信託)です。
そのVOOが連動している指数がS&P500。
S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表している米国の株価指数で、米国で上場している企業から代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し、指数化しています。
この500社で米国株式の時価総額の約80%を占めていることから、S&P500は米国を代表するものと言われてます。
VOOはそんなS&P500に連動していることから、投資家の間で人気なETFとなっています。
VOOの構成銘柄数と経費率
VOOの情報を表にまとめてみました。経費率は格安の0.03%。
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購入するのにコストがほとんど必要ないんだね。
名称 | VOO |
設立年 | 2010年 9月10日 |
ベンチマーク | S&P500社 |
経費率 | 0.03% |
構成銘柄数 | 約500社 |
直近配当利回り | 1.35% |
株価 | $416.84 |
分配金回数 | 3, 6, 9, 12月 |
VOOは少ないながらも配当金も出ます。
VOOの構成銘柄上位10社
VOOは時価総額過重平均なので、時価総額の高い企業ほど、ファンドに占める割合が大きくなります。
2021年12月3日時点での構成比率は以下です。最近の株高でマイクロソフトがアップルを抜いたので1位になっていますね。
(2022年1月14日現在、アップルが時価総額一位にもどりました)
上位10社でファンドの29%を占めています。
名称 | 数量 | 値 | ファンドの割合 |
---|---|---|---|
MSFT:USマイクロソフト | 51.34 百万 | 17.03 十億 | 6.35 |
AAPL:USアップル | 107.29 百万 | 16.07 十億 | 6.00 |
AMZN:USアマゾン・ドット・コム | 2.98 百万 | 10.04 十億 | 3.75 |
TSLA:USテスラ | 5.54 百万 | 6.18 十億 | 2.30 |
GOOGL:USアルファベット | 2.06 百万 | 6.09 十億 | 2.27 |
GOOG:USアルファベット | 1.92 百万 | 5.71 十億 | 2.13 |
FB:USメタ・プラットフォームズ | 16.29 百万 | 5.27 十億 | 1.97 |
NVDA:USエヌビディア | 17.03 百万 | 4.35 十億 | 1.62 |
BRK/B:USバークシャー・ハサウェイ | 12.66 百万 | 3.63 十億 | 1.36 |
JPM:USJPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 20.41 百万 | 3.47 十億 | 1.29 |



有名企業ばっかりだ。
VOOの2010年からのチャート
VOOは2010年9月に作られたETFです。
その設立年からの上昇率は101.78→416.84と、10年間で約4倍にまで値上がりしています。





これはすごい。アメリカ最強だわ。



VOOが安心して投資できることがわかるね。
VOOはSBI証券で購入すると買付手数料が無料で、10年スパンで見ても右肩上がり。そして経費率も0.03%と非常に安定感のあるETFです。



VOOの良さは分かった。一方QQQはどうなの?
米国株ETFのQQQとは
QQQは米国ナスダック100と連動したETFです。運用会社はInvesco。
正式名称はInvesco QQQ Trust Series 1。設立日は1999年10月3日と20年以上歴史のあるETFとなっています。
ナスダック (NASDAQ) はアメリカの株式市場のひとつで、主にアメリカのベンチャー企業やIT企業などのハイテク株が上場しています。日本で言うとマザーズのような感じでしょうか。
ナスダックに上場している企業は3000社以上。その中で代表的な銘柄100社を集めたものがナスダック100です。
QQQはそのナスダック100と連動しています。VOOとは参考にしている指数が違うわけですね。



なるほろ。
QQQの設立年と経費率
QQQの情報は以下。VOOに比べて設立年が古く、経費率は0.2%。VOOの0.03%と比べて非常に高いことが分かります。
ハイテク株が多いこともあり、配当金はほぼ出ません。
名称 | QQQ |
設立年 | 1999年 3月10日 |
ベンチマーク | ナスダック100 |
経費率 | 0.2% |
構成銘柄数 | 約100 |
直近配当利回り | 0.42% |
株価 | $383.13 |
分配金回数 | 3, 6, 9, 12月 |



配当金狙いで買うものではないと。



値上がりを狙うキャピタルゲイン目的だね。
QQQの構成銘柄上位10社
QQQの主要構成銘柄の10社は以下です。
名称 | 数量 | 値 | ファンドの割合 |
---|---|---|---|
AAPL:USアップル | 147.38 百万 | 23.85 十億 | 11.76 |
MSFT:USマイクロソフト | 67.00 百万 | 21.64 十億 | 10.67 |
AMZN:USアマゾン・ドット・コム | 4.52 百万 | 15.31 十億 | 7.55 |
TSLA:USテスラ | 11.05 百万 | 11.22 十億 | 5.53 |
NVDA:USエヌビディア | 33.92 百万 | 10.41 十億 | 5.13 |
GOOG:USアルファベット | 2.85 百万 | 8.14 十億 | 4.01 |
GOOGL:USアルファベット | 2.68 百万 | 7.62 十億 | 3.76 |
FB:USメタ・プラットフォームズ | 21.25 百万 | 6.52 十億 | 3.22 |
ADBE:USアドビ | 6.46 百万 | 3.99 十億 | 1.97 |
NFLX:USネットフリックス | 6.00 百万 | 3.62 十億 | 1.78 |



あれ?VOOと被ってる銘柄が多くない?



VOOもQQQもメインはGAFAMと呼ばれる、ハイテク企業が中心だね。
QQQもVOOと同じく時価総額加重平均形ですが、上位10社で全体の55%を占めたりと、より個別色が強いです。
銘柄数も少なく、上位10社の比率が大きいので、VOOよりも値動きが激しいとも言えます。
また、ハイテクに特化しているので金利の上昇に弱く、分散投資というよりは同じセクターに集中投資をしているETFになります。
2022年はFRBが利上げを決めているので、金利の上昇からQQQにとっては厳しい1年になりそうです。
米国ETF、QQQとVOOの比較チャート
VOOとQQQの5年間のチャートを比較します。


5年間でVOOは約2倍に、QQQは3倍以上になっています。



QQQすげー。5年でこんなにパフォーマンスが違うならQQQの方が絶対いいじゃん。



5年でみるとそうだけど、もっと長いスパンで見てみようか。
米国ETF QQQの設立以来のチャート推移
下の図は設立以来のQQQのチャートです。
1999年に57.20ドルで始まったQQQは、2021年12月3日時点で383ドルとなんと6倍以上!





やっぱすごいじゃん。何がダメなの?



2000年から2010年を見てほしいんだ。





どれどれ、あれ?10年間も増えてないっていうか減ってる。



QQQが上がり出したのが2010年以降だから、それまでは積立してても全く増えてないんだよね。
今でこそQQQはVOOをアウトパフォームしてますが、2000年から2010年は全く株価が伸びていません。
10年間持っていても、全く株価が伸びない可能性があるのがQQQです。
今はたまたまITなどのハイテクが伸びていますが、今後もそれが続くとは限りません。



10年間も株価が伸びないと、持ち続けられる自信がないな。



その我慢強さがあるかどうかだね。
米国ETFのQQQ投資が向いている人
QQQを投資に向いている人は、短期で大きな売買益を狙いたい人向けだと思います。
のんびりと長期投資と構えていてみ、金利が上がると、高いPERのハイテク株はバリュー株よりも大きく下がる恐れがあります。
また、個別株までとはいかなくても、ハイテクに偏ったQQQはコロナ禍やITバブルのときに大きな乱高下をします。その下がった時に大きく買って、値上がったときに売れるように波乗りできる人は向いているでしょう。
余剰資金があり、VOOのように将来的に安心できるETFにも投資をして、それでもお金が余ってるという方は、QQQを購入してもいいのではないかなと考えます。
米国ETFのVOO投資が向いている人
特に短期売買ではなく長期で運用を考えている人、もしくは投資資金が少なく、投資資金の乱高下のリスク許容度が少ない人はQQQではんく、VOO投資が向いていると思います。
VOOはハイテク企業以外にも、色々なアメリカを代表する企業が入っているので、値動きはQQQよりマイルドです。
爆発力はない反面、アメリカという国の成長を感じられるETFです。
【QQQとVOOどっちを買うべき?】QQQの集中投資はありなのか?まとめ
- 経費率と手数料の安さ
- アメリカの代表的な500社に分散している
- 積立NISAでも買える
- 10年間安定して右肩上がり
- VOOを超えるパフォーマンスが期待できる
- 維持費が高い
- 金利の影響を受けやすく、時期によっては全く上がらないこともある
- 銘柄数が少なく、ハイテクに偏っている
VOOもQQQも15年くらいの長いスパンで見ることができれば、どちらも長期投資に向いているETFだと言えます。
しかし、QQQは爆発力がある反面、維持費が0.2%と高額だったり、時期によっては10年間も株価が全く上がらなかったりします。
それらを考えると、安心感を求め長期的な投資ならVOO、より爆発力を狙うならQQQと言えそうです。
株価は金利などに大きく左右されます。特にQQQはハイパーグロース株に偏っているため、金利が上がると価格は大きく変動する恐れがあります。
いづれにせよ米国株ETFを買うときには、住信SBIネット銀行からドルを変換すると、最安手数料で替えられるのでオススメです。
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また、複数のETFや投資信託を購入している方は、資産管理アプリとしてマネーフォワードMeがとても使い勝手がいいです。
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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。