
配当金だけで早期リタイヤしたい。SPYDが一番配当金高いけど、FIREするとしたらどれくらいのお金が必要なの?



早期リタイヤは自分の生活費とFIREの種類によるよね。
こんにちは、なすにんです。
最近よく聞くFIREという言葉。
FIREとは「Financial Independence Retire Early」の頭文字をとった言葉で、直訳すると「経済的自立と早期リタイア」という意味になります。
不労所得を増やすために、さまざまな投資方法がありますが、一番手間がかからないのが高配当投資だと思います。
配当金で日々の生活費が全てまかなえれば、人生の選択肢が格段に広がります。
この記事では、高配当で人気のSPYDで早期リタイヤは可能か?について考えていきたいと思います。
SPYDの細かい解説についてはこちらから
- FIREを達成するために必要なこと
- FIREの種類
- SPYDで早期リタイヤは可能か?
配当金でFIREするために考えないといけないこと
配当金でFIREするために、考えなければいけないことは人によってゴールが違うということです。
独身か結婚しているか、子供はいるのか、今の年齢など、人ぞれぞれ個人差があり、生活スタイルは全然違います。
一人暮らしで毎月20万円あれば余裕な人もいれば、家族がいる場合、月20万円で暮らしていくのはかなり難しいですよね。
配当金収入で1年間の支出を賄うことができればFIRE達成なので、まずは自分が最低限いくら必要なのかを計算するようにしてみてください。
その際、生活費が少なければ少ないほど、FIREのハードルは下がります。
FIREの4種類
FIREの種類は主に4つです。それらが
- Fat FIRE(ファットファイア)
- Coast FIRE (コーストファイア)
- Lean FIRE(リーンファイア)
- Side FIRE (サイドファイア)
Fat FIRE (ファットファイア)とは
Fat FIREは、Fat=「太った」という意味で、旅行やプレゼントなど遊興費にお金を使っても資産がつきない状態を指します。
生活費や遊ぶお金も全て賄うので、一番ハードルが高いFireです。
Coast FIRE (コーストファイア)とは
Coast FIREは、Coast=「楽に進んでいる状態」の意味があります。
経済的にはFIREが達成できている状態になっても仕事が好きでやめる必要がなく続けている状態のことを指します。
Lean FIRE (リーンファイア)とは
Lean FIREは、Lean=「やせた・引き締まった・効率的な」という意味で、Fatとは違い、最低限度で生活するFIREです。
旅行や娯楽などはできませんが、自由になる時間を得ることを目的とします。
Side FIRE (サイドファイア)とは
Side FIREはSide hustle=「副業」からきています。
週に5日40時間働くフルワークではなく、副業だったり、のんびりと仕事をしながら、資産運用からの収入と合わせて経済的に自立することを指します。
一番目指しやすいFIREです。
SPYDの分配金(配当金)の利回り
SPYDの税引前と税引後のそれぞれの金額を計算して、利回りを出していきます。
SPYDの1年間の配当金利回りの表です。
一株当たりの配当金 | |
2021年9月 | 0.386582 |
2021年6月 | 0.398912 |
2021年3月 | 0.636159 |
2020年12月 | 0.60662 |
SPYDの現在(2021年11月19日)の株価は40.56ドル。この株価から配当金利回りを計算すると
1年間の一株あたりの配当金は(0.60662+0.636159+0.398912+0.386582)=$2.028273
上記の数字を現在の株価で割ったものが、1年間の配当利率になります。
計算するとSPYDの年間の配当金利回りは$2.028273÷$40.56=0.050(約5%)です。
配当金の課税について



でも、この5%って全部もらえるわけじゃないんでしょ?税金はどれくらい引かれるの?



そうだね。国内の税金が約20%、米国が10%なので約30%の税金を引いた額が手取りになるよ。
高配当ETFで配当金を受け取った場合、米国と日本で税金を取られる、いわゆる2重課税の状態になります。
二重課税を取り戻す場合は、確定申告の手続きが必要です。
確定申告の方法はミツモアMediaさんが書かれていたので、詳しくはこちらをご覧ください。
SPYDは5%と高配当ですが、30%の税金を引かれると、実質3.5%の利回りとなります。
高配当ETFのSPYDで早期リタイヤ(FIRE)は可能か?
一人暮らしの方で毎月20万円で生活できる人は、年間に必要な金額は240万円。約7,000万円あれば、最低限のLean FIREができます。
ただ、家族がいる人は年間240万円だと厳しいですよね。その場合、日本人の平均年収である430万円を配当金で得ようとすると、1億円以上の元手が必要になります。



1億円貯めるってムリでしょ。



1億円は難しくても5000万円ならどうかな?
1億円の現金を作るのはなかなか現実的ではないですよね。ただ、その半分の5000万円だとどうでしょうか?
節約して夫婦共働きしていると、必ずしも不可能な数字ではないと思います。
5,000万円分のSPYDを購入すると、配当金は手取りで175万円。12ヶ月で割ると1ヶ月で使える不労所得は14万5千円。
毎月14万5千円入ってくるなら、フルタイムで働かなくても副業や週に2〜3日働くSide FIREなら達成できそうです。
【アメリカ高配当ETFの配当金で早期リタイヤは可能?】Fireにいくら必要か計算したまとめ
早期リタイヤ (FIRE) には4種類あります。
- Fat FIRE=遊ぶお金も生活費も、全て不労所得でまかなえる
- Cost FIRE=いつでもやめられるけど、仕事が好きで続けている
- Lean FIRE=最低限のミニマルな生活をするなら、働かなくても良い
- Side FIRE=ある程度の不労所得があるので、生活費以外の遊興費は仕事で稼ぐ
SPYDの税金後に手元に残る利回りは約3.5%。
この4つのFIREの中で一番現実的なのはSide FIRE。生活費は配当金で支払い、遊ぶお金や旅行代金は仕事で稼ぐ。
仕事を辞めても生活ができるって、ものすごい安心感を与えてくれますよね。
元手として5000万円ほど必要ですが、夫婦共働きで、節約して貯めるようにするとムチャな目標ではないと思います。
高配当投資をうまく活用して、ゆとりのある生活を目指していきましょう。
SPYDを購入する証券口座としては、SBI証券がオススメです。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。