
連続増配率が売りのVIGだけど、2022年6月の分配金はどうなったの?
こんにちは、なすにんです。
2022年6月のVIGの分配金は一株あたり$0.6949ドルと、同年同月の$0.6750と比較して、プラス2.95%とわずかですが増配!の結果になりました。
VIGは高配当とは言えませんが、成長率という意味ではVOOと引けを取らないくらいのパフォーマンスを出すETFとなっています。
SBI証券の2022年5月16日から20日までのランキングでは、10位に入っています。個人投資家にも人気。


お金の勉強で有名なリベラルアーツ大学の両学長もVIGを薦めている動画を出しています。
数年前動画なので、少し現状とは違っているところはあるのですが、とても参考になるのでまだの方はぜひ見てみてください。
この記事を読めばVIGの配当金の推移、構成銘柄、そして株価の動きなどがわかるようになっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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高配当ETF VIGの利回りと増配率
最初に書いたように2022年6月のVIGは0.6947ドルと、前年度同月と比べて2.95%の増配となりました。
直近2年の配当利回りの表です。前年同月と比べて、着実に増配されているのがわかりますね。
配当落ち日 | 支払日 | 1株あたりの配当 |
---|---|---|
2022年6月21日 | 2022年6月24日 | 0.6947ドル |
2022年3月21日 | 2022年3月24日 | 0.6939ドル |
2021年12月20日 | 2021年12月23日 | 0.7725ドル |
2021年9月20日 | 2021年9月23日 | 0.6995ドル |
2021年6月21日 | 2021年6月24日 | 0.6750ドル |
2021年3月22日 | 2021年3月25日 | 0.5131ドル |
2020年12月21日 | 2020年12月24日 | 0.6644ドル |
2020年9月30日 | 2020年10月2日 | 0.5575ドル |
直近利回りの0.6947ドルを✖️4して、現在の株価で割れば直近の利回りがでてきます。
VIGの増配率は10年単位で見ると、VIGの年間平均増配率は約8〜9%となっています。
高配当ETFのVIGとは
VIGとは、アメリカの3大投資会社であるバンガード社が提供している、連続増配銘柄で財務優良の会社を集めたETFです。
ティッカーシンボル | VIG バンガード米国増配株式ETF |
運用会社 | バンガード |
設立年 | 2006年4月21日 |
連動対象指数 | S&P U.S. ディビデンド・グロワーズ・インデックス |
信託報酬 | 0.06% |
直近配当利回り | 約2.0%(直近利回り) |
株価 | 138.64ドル |
構成銘柄数 | 289銘柄 |
配当月 | 3月、6月、9月、12月 |
VIGは、増配率を謳っている一方、直近の配当利回りは2.0%とSPYD, HDVのような高配当ETFではないことに注意してください。
VIGの構成銘柄とセクターの割合比率
VIGはS&P U.S. ディビデンド・グロワーズ・インデックスという指数に連動するETFです。
S&P U.S. ディビデンド・グロワーズ・インデックスとは、10年以上連続で毎年増配する方針をとっている米国企業から構成される指数です。なお、VIGは上位25%の上位高配当企業は除外されています。


VIGは289社で構成されていますが、時価総額加重平均型を取っており、上位の10社だけで約3割ものウェートを占めています。
3位のジョンソンアンドジョンソンは60年連続増配、4位のP&Gなどは65年連続増配中と、化け物のような企業に一緒に投資できるのは、さすが連続増配ETFといったところ。
そのVIGのセクターの割合比率を見てみると
セクター名 | セクター割合 |
---|---|
Communication Services 通信サービス | 2.00% |
Consumer Discretionary 一般消費財・サービス | 9.40% |
Consumer Staples 生活必需品 | 13.90% |
Energy エネルギー | 0.10% |
Financials 金融 | 14.50% |
Health Care ヘルスケア | 15.80% |
Industrials 資本財・サービス | 12.90% |
Information Technology 情報技術 | 23.40% |
Materials 素材 | 4.80% |
Utilities 公益事業 | 3.20% |
10%を超えているセクターを赤字にしました。それらは生活必需品、金融、ヘルスケア、資本財、そしてITです。
この中でディフェンシブのセクターは生活必需品とヘルスケア。生活必需品とヘルスケアで30%近くの割合を占めていますね。
VIGの特徴として高配当ETFではないので、ITが23.40%も入っているところです。



株価の動きが比較的激しいってことだね。
最近VIGは大きく銘柄入れ替えがあったので、ITセクターが一番のウェートを占め用になりました。
それだけITセクターでも10年連続増配している企業が増えてきたということですね。
アップルも9年連続増配中なので、近い将来VIGに組み入れられるかもしれません。
VYMとVIGとの比較
VIGの特徴を分かりやすくするために、高配当ETFで個人投資家にも人気のある同じバンガード社のVYMと、比較をしてみます。
ティッカーシンボル | VYM | VIG |
設立年 | 2006年11月16日 | 2006年4月21日 |
株価 | 105.81ドル | 145.58ドル |
直近配当利回り | 3.42% | 1.85% |
構成銘柄数 | 約400銘柄 | 289銘柄 |
経費率 | 0.06% | 0.06% |
VYMとVYGは同じバンガード社で経費率も0.06%、同年に設立されたということで、かなり似たETFと言えます。
構成銘柄数はVYMが多く、配当利回りもVYMの方が高いです。



ということはVYMの方がいいってこと?



ちょっと待ってね。2006年からの値上がり具合を見てみようか。


青色の線がVIG、黄色の線がVYMです。
上のグラフを見比べると、2006年から2022年まで一貫してVIGがVYMをアウトパフォームしていますね。
このパフォーマンスを見れば、VIGは2.0%と配当金利回りは少ないものの、キャピタルゲイン(売却益)も狙えるETFということが分かると思います。
【2022年6月 米国ETFVIGの分配金は?】VIGの増配率とメリットを解説まとめ
VIGの2022年6月の分配金は、去年の6月と比較して、プラス2.95%の増配に。
VIGをまとめると
- 10年以上増配している超優良銘柄で構成されている
- 設立して16年間で、約3倍弱の値上がり率
- 年間平均8~9%の増配が期待できる
VIGの利回りは2.0%なので、高配当とは言えません。しかし、8〜9%の増配を期待できて、かつキャピタルゲインも狙えるETFです。
アメリカにはSPYD、VYMやHDVといった素晴らしい高配当ETFがあります。
その選択肢の一つとしてVIGも候補に入ってくるのではないでしょうか。
持っているだけで、配当金の額が増えるって夢がありますよね。こういうETFを株価が下がっている時に購入できたらそれは一生の資産となりそうです。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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